先日、「Menjoy!」という「男女の性差」や「オトコの生態」を鋭く斬るブログメディアに「なぜハマる?「ギャンブル依存の原因」を心理学で解明!」という記事が掲載されたので自説とともにご紹介しておりましたが、その続きが掲載されていましたのでご紹介いたします。
記事→http://www.men-joy.jp/archives/13917

(以下、内容(消えるかもしれないので、引用させて頂きます))
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あなたの彼は、ギャンブルにはまってませんか?
前回の記事では、ギャンブルにはまる男性心理について解説しました。それを前提にしたうえで、今回はパートナーをギャンブル癖から脱却させるのに効果的な方法をご紹介します。

■勝利の美酒を与えない
ギャンブラーは勝負に勝ったときに運不運というより、自分の手柄だと感じるということを前回お伝えしました。勝つことでお金が儲かるだけでなく、自尊心も満たされるというわけです。
なので、あなたも彼が自尊心を満たすのに一役かっているかもしれません。彼がギャンブルに勝ったとき、儲かったお金で豪勢な食事を奢ってもらったり、前から欲しかったブランド品を買ってもらったりしたことはありませんか?
人は誰かに施しをすると、自分が優位に立った気分がして自尊心が満たされるものです。彼がギャンブルで得たお金で、あなたがイイ思いをすると、彼のなかでギャンブルへの動機付けがますます強固になってしまいます。
今後は、彼がどんなにギャンブルで大勝しても、決しておこぼれにあずかってはなりません。彼が機嫌よく誘い水をかけてきても、「ギャンブルで勝ったお金だと嬉しくない」ということをはっきりと伝えるべきです。
ただし、後述の“収支表作戦”があるので、ギャンブルに対する嫌悪感を強く示しすぎるのは、この段階では控えたほうがいいでしょう。
最悪なのは、あなたの心証を害することを恐れて、彼があなたに隠れてギャンブルをすることですから。

■効果が期待できる“収支表作戦”とは?
ギャンブルへの動機づけを弱めるだけでは、ギャンブルをやめさせるには不十分です。やはり、ギャンブルはメリットよりもデメリットのほうが大きいということを思い知らせなければなりません。
ところが、前回の記事でもお伝えしたように、ギャンブラーは勝った記憶ばかり反芻して、負けた記憶を抑圧してしまうという傾向があります。
パートナーにギャンブルをやめてほしいと考えている女性は、おそらく負けがかなり込んでいるケースが多いのではないでしょうか? パートナーにギャンブルをやめてもらうためには、負けた記憶をしっかりと植え付ける必要があります。
そのためには、ギャンブルの収支表をつけるというのが有効です。収支表は、本人が記録するほうが、自分を客観的に見れて効果的なのですが、ただ、自分できちんと収支表を付けられる人は稀です。やはり、自分の負けを認めるのが怖いのでしょう。
そこで、あなたがこっそりと収支表を記録するのです。彼が勝って浮かれているときには、「ふーん。いくらくらい勝ったの?」と尋ねてみましょう。あなたから尋ねなくても、彼のほうから勝ち額を自慢してくるかもしれません。
一方、負けているときは、彼はあなたに負け額を素直に申告はしてくれないでしょう。それは自尊心を傷つける行為ですし、あなたに責められるのが怖いからです。そこで、負け額を尋ねるときこそ、優しくいたわるような素振りを見せるのがミソです。
「もしかして○万円くらい負けた? 大変だね」
“○万円”は、ふたりの金銭感覚からして、高め額に設定しましょう。そうすれば、彼のほうは安心して「いや、実は~万円の負けなんだ」と素直に吐露するでしょう。
そうやって、こっそりと収支表をつけていき、もう我慢できないほどマイナスが積み重なったときに、彼に収支表をつきつけるのです。ただし、その場合も、負けたことを責めるのではなく、事実を淡々と伝えましょう。
「もういいかげんにして!」というノリだと、彼はつむじを曲げ、あなたに隠れてギャンブルをするようになるだけです。
冷静にこれまでのマイナス収支を伝えれば、その金額が大きければ大きいほど、さすがの彼も負けの事実を認め、ギャンブルから足を洗うことに前向きになってくれることでしょう。

いかがでしたか? パートナーのギャンブル癖は頭の痛い問題ですが、“何かに挑戦する”という意味でのギャンブルなら、決して悪いことではありません。
彼の勝負師としての力量が、浪費・逃避的なギャンブルではなく、仕事などプラスの方面に生かされることを心よりお祈り申し上げます。

【参考】
※ 渋谷昌三(2006)『ギャンブルの魔力』 ゴマブックス株式会社
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

言いたいことは前回の記事に書いたのですが、筆者のギャンブル(競馬)とは末尾にもありますように、「パートナーのギャンブル癖は頭の痛い問題」「浪費・逃避的」なものでしかないと看做されている、前提についての疑問がまずひとつ。

それから、個人的な見解ですが、一般的な見地からのギャンブル批判というのは肌で感じていて、何とも言えない後ろめたさを抱いています。それでも、一般的な見地からのギャンブル批判は競馬を否定する正当な理由とは思えないため、それに抵抗する強い思いが生まれます。

自分は勝ったお金を泡銭と考えて全て使うことはしませんが、大勝した場合には、幸運をお裾分けすることはあります。競馬は自分の精神活動でもあるので、競馬を続けて楽しめるのは、自分を取り巻く方々の助けがあってのことだと感謝の思いから行っています。

しかしそこで、「彼が機嫌よく誘い水をかけてきても、「ギャンブルで勝ったお金だと嬉しくない」ということをはっきりと伝える」ということをされると、感謝を拒絶され、世間と同じ物の見方をする彼女にがっかりします。

こそこそ収支表をつけるというのは、どうぞやってください(笑)でも、こういったことを陰でされると信頼感は薄れてしまいますよ。

やはり、前回提案しましたように、なぜギャンブルを辞めてもらう必要があるのかという理由を明確にすべきであり、彼のギャンブルに対するスタンスを理解してみる努力が必要だと思います。

負けているのが嫌なら、どうやったら勝てるか、一緒に考えてみてはいかがでしょうか。一緒に挑戦することになれば、彼も男を見せなければと必死になるでしょうし、うまくいけば、共通の趣味になりますし、彼女の誤解も解けるでしょう。そして、それでも駄目だったら諦めるかもしれません(どちらを諦めるかは不明ですが)。

また、儲からないのが問題ではなく、時間を割かれる(自分を大事に思ってくれない、自分との時間が減る)のが問題であれば、そう問題提起をすべきでしょう。話し合うなりして折り合いをつけるしかありません。

そうそう、収支表作戦を採るなら、こそこそ聞き出すのではなく、「一緒に挑戦」作戦で、そこでの収支を記録しておくことです。そして、彼のギャンブルをどんどんオープンにさせてしまうことが重要です。いずれにしても、彼女が「ギャンブル=悪=駄目」の短絡的な物の見方を省みて、少しでも歩み寄って頂くことが必要ですね。

なお、対象は「競馬」であることを前提に書いています。最近は回収率をコントロールされていて、勝ち目のないだろうパチンコ、スロットは上記対策が通用しない可能性が高いと思います。

2011年08月02日