過日、渡辺敬一郎氏著の「日本競馬 闇の抗争事件簿」を読んだところ、表題の面白そうな記述があったのでここでも紹介したい。

「はずれ馬券のサービスの一方法。一連のナンバーが馬券にある。これを定期的に(年に一、二回)抽選して、当たりを出す」(同書263ページ)

このアイディアには賛同したい。
以前私も、外れ馬券を集めれば何らかの対価が得られることにすれば、馬券を投げ捨てる行為も減るのではないかと提唱したが、この方法でも可能だろう。

ただし、単純に馬券の発券ナンバーを宝くじ化すると、馬券を小分けにして購入するという方向に流れるため、馬券の発行(紙のコスト)が増えるのかもしれない。

すると、当選馬券の賭け金が高いほど、景品を豪華にしていくという方法もあるのではないか。
面倒だが、当選馬券の賭け金の数倍額を、将来の馬券購入の代金にできることにしても良い(機械で処理すれば難しいことではあるまい)。

価値にできるものを生み出していくことは、どのような業界においても有益である。
競馬場やWINS近郊の環境良化のためにも、はずれ馬券に一定の価値を付与し、安易に捨てられない(とりあえず家に持ち帰ってもらう)方策を検討してはどうだろう。

2013年08月10日