今期はまだ開幕したばかりですが、リハビリ展望期間中に思いついたことがありますのでご紹介しておきます。

 これまで約2年間、レース映像を見てきて、多少見るべきポイントが見えてきたような気がしています。例えば、エーシンダームスンの新馬戦について、当時のブログにて「位置取りが良く、4角でほぼ結果が予想できた。時計は速いが、おやと思わせるところがなく、強調材料はあまりない」と記載していましたが、結果、函館2歳Sで1番人気に支持されたものの二桁着順の惨敗。この日のブログでは、ローレルゲレイロのほうを高く評価していました。
 また、函館2歳Sを制したニシノチャーミーの新馬評価も高めに設定しており、「時計は遅いように見えるが、古馬のレースと比較するとスローペースでの内容でもありそれほどは遅くない。また、レースぶりはもう少し距離延長になっても対応できそうな伸び方だった。」と記載されており、持続センスをとらえた記述になっています。
 更に、函館2歳Sで惨敗するゼットカークの新馬評価について、「スローペースにしては時計はまずまず速いし、終いもまとめている。ただし、条件・展開利はあったし、光る印象はなかった。」と記載。(その他、色々参考になると思いますのでブログで確認ください)
 そして、最近のスイングロウ。これは覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、新馬戦で指数は高くなかった一方、光る部分はあると評価していた馬で、レベルの高かったクローバー賞で馬券に絡みました。

 振り返ってみると、昨期のクラシック戦線では、持続◎と評価していたメイショウサムソンが2冠、加速◎と評価していたドリームパスポートが皐月賞2着、ダービー3着。NHKマイルCでは指数は高くなかったものの持続◎のロジックが勝利。オークスでは持続◎のカワカミプリンセス、加速◎のフサイチパンドラで決着するなど、とにかくこれは凄いと思わせる光る脚を持っている馬が活躍していました。そして、更に思い出せば、マイネルレコルト、ショウナンパントル、ディープインパクト、ラインクラフト、シーザリオらの第一期GI馬たちは皆持続◎でした。

 これらを踏まえると、もっと光る部分について見ていき、馬券の要素に加えていく必要があると考えられます。光る部分というのは、表現しにくいものなのですが、ゲームで想像して頂ければ、馬に設定されるスキルやアビリティの有無のような感じでしょうか。言葉で簡単に言えば「決め手」という風にもなるのかもしれません。当方では、当面の間、この光る部分を「シャインポイント(SHP)」と呼びたいと思っています。(ネーミングの由来は、夏季放牧中に観たDVD映画「シャイン」が良かったのと、思い出の皐月賞に出走していた馬名からです。ビルドアップリバーとかも将来使います(嘘)^^)

 SHPをどう評価していくかが今後のひとつの検討課題ですが、今考えている分類では、現在の「加速」「持続」の枠は変化すると思っています。「持続」は、基本的にあればあるだけ良いのですが、「持続系」の馬といっても、楽勝で突き抜けるタイプもいれば、最後の最後で追い込んで届かず、というタイプの馬も混在していて、それは現在のところ「加速」の有無で説明する二元論になっています。でも、この2タイプは根底で違うような気がしています。
 
 前の項目、先週の展望回顧でお話したタケイチゼットの惨敗も、原因はSHP不足という印象を受けました。

 あるひとつの予想法は熟練していくことによって、通常目に見えないものが見えてくるものです。2003年の宝塚記念でアナログ要素に目覚めたように、今回も次なるステップになれば良いですね。SHPは予想文に記載していきたいと思いますので、今後の展開をお楽しみに。

2006.9.2