競馬が社会的に認められにくい理由は何でしょうか。
一番最初に思いついたのが、

競馬

ギャンブル

絶対負けるようにできている

参加すること自体が馬鹿、理解できない

という図式で、これまでの僕の活動としては、第一期~第五期の若駒戦で長期的にプラス収支にできることを証明し、競馬が宝くじのような純粋な確率によるものではなく、技術の存在を明らかにしました。

でも、何か変えられたのかと考えると微妙です。

競馬には社会的な生産性はありません。
(グッズやイベント等はありますが)
でも、それも芸術やスポーツなどと変わりはありません。
どんなものがあるか考えてみると、以下のようなものが浮かびました。

芸術(音楽、絵画、陶芸、彫刻、写真)
エンタメ(小説、映画)
伝統芸能(将棋、書道)
スポーツ(サッカー、野球・・・etc)

これらを突き詰めて生活している人はいます。
社会的地位も築きながら。

人を楽しませるから価値があるとすれば、予想も同じでは?
というのがこれまで繰り返し述べてきたことです。

もう少し何が違うのか考えてみます。
競馬を含め、ギャンブルには八百長や関係者情報によるインサイダーのような暗い世界があるようなイメージがあります。
実際のところ、八百長やインサイダーで競馬を長期的に勝てるとは全く思えませんが、そういうイメージがあるというのが問題です。

スポーツにはルールがあり、選手宣誓で「スポーツマンシップに則り」と言うような綺麗さがあります。
もちろん、裏でドーピングなんて話もありますが、そういうルール違反が横行すると、スポーツの意義というか価値はかなり落ちるように思います。
実際、一度はどんなに賞賛されても、ドーピングが判明すればメダル剥奪や選手生命の危機に陥ります。

また、例えば、将棋の対局では長時間お互いに盤面を離れられませんが、もし、これがそれぞれ自宅からでOKとなったら、全然盛り上がらないと思います。
何故なら、その人本人が指してなくて、コンピュータに計算させて指している可能性もあるからです。

その世界の潔さというか透明性、対戦であれば正々堂々と、というのが結構大事のような気がします。

競馬には、まだ八百長やインサイダーのイメージがあること、そして競馬予想は対局のような形でできる場が少なく、ネット越しになりがちであり、そこに透明性がないのが問題なのかもしれません。

また、お金が直結する世界というのも一般的に受け入れ難いようです。
馬券師は株のデイトレーダーに似ていて、予想家は証券アナリストに似ていると思います。
証券のその2者にしても、社会的な地位は微妙な感じを受けますがこれはお金が絡んでいるからなんでしょうかね。
でも、個人的な印象として「お金が全て」のような世界に未来はありません。
競馬は儲けるためにやるものだという人ももちろんいるでしょうし、そのほうが実際多いかもしれませんが、精神的な豊かさをも育てなければ、社会的な存在意義はより希薄化してしまうでしょう。
競馬に精神的豊かさを伸ばす可能性がないとは思っていません。

競馬には夢もロマンもドラマもありますからね。

イチローが、100年前のアメリカの選手を呼び起こすように、競馬においても新しい名馬が、ディープインパクトを呼び起こす日が来るだろうことを想像すると、やっぱり競馬もスポーツだなぁと思います。

ちょっと脱線しました。
あと、競馬予想の場合、勝負の線引きが曖昧になりがちです。
短期的に勝ち負けを競うと、運の占める割合が大きくなります。
今日は負けたけど、実際の予想力は俺のほうが上だ、みたいな。
完敗を味わうことは少ないでしょうし、だからこそ、予想をする人間の自我が肥大化するのでしょう。
でも、一般的な予想対決のルールを作ることは先ほどの透明化等からも必要だと考えます。

それから、競馬場やウインズのイメージアップですね。
東京競馬場などはかなり綺麗になってきましたが、場外馬券売場などはまだまだ汚いところが多いです。
何が悪いかと考えてすぐ思ったのが、紙くずをポイポイ捨てるのが良くないです。

アメリカで、落書きを消したら全体的な犯罪率も低くなったという「割れ窓理論」というのがありますが、まさにそれだなと。
馬券やマークカードが地面に捨てられているのを見たら、自分もまあいいかと思って同じことをしてしまうんですよね。この点で、今捨ててるという方もしょうがないです。周りがしなくなれば、多数の人はやらなくなると思います。
連鎖的に全体のモラルが下がってしまうのは残念なことです。
ゴミはゴミ箱に捨てましょう(今はできるだけ実行しています)。

そもそも、紙をどんどん出す胴元も悪いんですけどね。
イメージアップしたいなら紙を出さない方法を検討してみるのも面白いと思います。

馬券→ポイント化で対応可(既に提案済み)
マークカード→どうするか…。何回でも使えるようなマークカードって作れないんでしょうかね?

2009年09月26日