ついに来週から新潟開催が始まり、シーズン開幕に近づいてきました。
今年は震災の影響で福島開催が中山開催となり、関西では京都開催が入ったため、小倉開催は2週間繰り下げられ7月30日からの開始となるようです。
これらがどの程度影響してくるのかわかりませんが、小倉開催が少しでも減ってしまうのは残念なところです。

夏の小倉開催では、九州産馬限定レースというのが毎年組まれていまして、何度も同じメンバーで対戦することになります(冠名「カシノ」「テイエム」「マルシゲ」あたりが多いです)。

というのも、九州産馬は基本的に弱いので、一般のレースに出走してもなかなか賞金を稼ぐことができないのです。この限定戦が設定されていること自体、九州の馬産地を保護するためと思ってしまいますね。

ただ、全体のレベルが低いため、ちょっと抜けた能力を持つ馬も出現することが多く、そのような馬を見つけることが、九州産馬限定のOPレース「ひまわり賞」を予想する上での重要な布石となります。

第一期からの過去7年のひまわり賞の勝ち馬は以下のとおりです。

2004年テイエムチュラサン(小倉1200m持ち時計No.2)1番人気2.0倍
2005年ミッキーコマンド(小倉1200m持ち時計No.1)1番人気1.3倍
2006年コウセイカズコ(小倉1200m持ち時計No.1)1番人気1.5倍
2007年メッサーシュミット(小倉1200m持ち時計No.1)1番人気1.3倍
2008年コウエイハート(小倉1200m持ち時計No.1)1番人気1.8倍
2009年パリスドール(小倉1000m持ち時計No.1)1番人気1.3倍
2010年テイエムキューバ(小倉1200m持ち時計No.1)1番人気1.1倍

過去7年、断然の1番人気馬がしっかり勝利していますが、他にこのようなレースはないのではないかと思います。そして、ほぼ共通しているのが、小倉1200mでの持ち時計No.1の馬が勝っていることです。2004年は持ち時計No.1馬がテイエムヒットベ(2着)でした。

また、ひまわり賞の勝ち馬は小倉開幕週の九州産限定の新馬戦の勝ち馬が多いのも付記しておきましょう(テイエムチュラサン、コウセイカズコ、メッサーシュミットが該当)。

この結果は、ビギナーの道しるべで書いておいたように、予想要素において「純粋能力」や「時計」といったもののトレンドは廃れつつあるものの、予想の基礎として覚えておくべきことであることを裏付けてくれるものではないでしょうか。

2011.07.09