本日取り上げますのは、札幌2歳Sの攻略法です。新潟2歳Sの分析をした直後で、当初戸惑いましたが、豊富な予想要素を活かし、ここで好走するために必要な条件をピックアップしました。
先日、それぞれの競馬場・コースに宇宙があり、法則があるというコラムを書いたところですが、これもまさにそれで、新潟2歳Sの攻略法とは次元が違います。全てのレースを同じ予想法で行っている方は多いと思いますが、2つのレースの攻略法をご覧頂くことで違いを実感して頂ければと思います。
札幌2歳Sは新潟2歳Sよりも能力が結果に影響しやすいレースです。例えば、2005年にこのレースを制したアドマイヤムーンは、前哨戦のクローバー賞(札幌競馬場のOPレース)で大外から一瞬浮いたと思わせるような末脚を繰り出して勝利していましたが、本番でも外枠から完勝しました。
前走が札幌のOPクラスのレースで外枠から差して好走したタイプは過去、サンディエゴシチー、ディープエアー、アドマイヤムーン、ヤマニンシュクルの4頭が該当していますが、全て馬券に絡んでいます。
一方、先ほどの2005年の例では、クローバー賞をハナ差の2着に敗れたニシノアンサーは本番で惨敗しました。この時、ニシノアンサーは逃げていたのですが、調べてみると、前走で札幌のOP戦で逃げていた馬は、2004年のモエレフェニックスから、ニシノアンサー、ビービーガルダン、ヤマカツオーキッド、マイネルギブソンに至るまで、かなりの頻度で本番惨敗しており、消しパターンと言っても良いくらいです。
もちろん、この2つの差はアナログによる距離ロスの考えから指数にも反映されており、特に小回りの札幌競馬場においてはその差も大きく計算されるところですが、開催最終週となる札幌2歳Sにおいては、馬場が荒れて重くなり、これまでスピードや器用さを武器に好走をしてきた馬がより苦戦し、厳しいレースをしてきた馬が好走できるのではないかと思われます。
「前走、負荷をかけられているか」
以前、皐月賞のレース分析において扱ったことのある予想要素を思い出しました。
以前、若駒ナビなどで協力していた予想士のぶぎーさんが、2008年の皐月賞を予想する際に、キャプテントゥーレが前走の弥生賞において、4角で外を回らされながら上位に進出しようとする内容を「負荷をかけられている」とプラスに評価し、実際皐月賞も制する結果となり、逆に、2009年では、断然人気のロジユニヴァースと2番人気のリーチザクラウンが前哨戦で逃げており、負荷がかかっていないことに若干の懸念を表明していたところ、2頭とも惨敗をしてしまったことがありました。
負荷とは、極端な外差し馬場ではない条件下において、中団程度の位置、もしくは4角で3,4番手まで上がっていて、コーナーで内から3頭分以上外を回らされたときに認定するのが私の感覚であり、距離ロスという指数のハンデ以上の効果が起こることがあると考えています。
実際には過去のレースVTRを全て見るのがベストですが、簡単に判定するならば、「内枠でなく+位置取りが逃げ、先行ではない」条件であれば負荷をかけられている可能性が高いと考えることができます。
この切り口から、データアートをまとめてみました。
データアート→http://baryutensei.com/report/1106bt-sapporo2-1.pdf
過去実演→http://baryutensei.com/report/1106bt-sapporo2-2.pdf
時間がかかった理由と、このレースの深遠はまた後日書きます。
これで、秋の妄想G1街道(小倉2歳S、新潟2歳S、札幌2歳S)を完勝することができるでしょうか?
結果はともかく、愉しみになったのは間違いないですね^^
今日は、りゅうさんからご挨拶を頂きましたのでご確認ください。りゅうさんは私の予想理論を理解してくれる貴重な方で、最近は馬体派の勉強も進んでいらっしゃるご様子。自分ひとりでの情報発信よりも質・量ともにレベルアップできると思いまして、ご協力をお願いしました。どうぞよろしくお願いいたします。
2011.06.09