先日、競馬場別の成績表を公開しました。自己勘定分も出したところ、新潟がマイナス。元々、新潟は難しいイメージもありましたので、今回はその攻略を考えたいと思います。

まずは新潟戦の本丸である新潟2歳Sを分析しましょう。新潟芝コースは1000mで直線コースを、1200mと1400mで内回りコースを、1600mと1800mで外回りコースを使用しています。新潟2歳Sは1600mですので外回りコースとなるのですが、直線659mは他の競馬場と比べて最長であるがためか、このコースで好走して注目を浴びた馬がそれ以降人気を裏切る例をたくさん見てきました。

マイネイサベル、シンメイフジ、フローライゼ、クロフォード、ギュンター、ツクバホクトオー、ゴールドアグリ、マイネルーチェ、ショウナンタキオンなど、その後期待してがっかりさせられた方は多いのではないでしょうか。

自身の予想においては、HPの「若駒戦の記憶」コーナーにおいて以下のとおり記録しています。

<まとめ>
1.リスク馬はとにかく重視
2.指数トップ馬は抜けていて1400m勝利経験があり、楽勝リスクがある持続系タイプなら信頼
3.距離延長(特に1200mから)、持続のない加速系、末脚SHPがない馬は軽視
4.馬場差は気にしすぎなくても良い
5.基本的に末脚SHP(特に持続系)を持っている差し馬重視

第四期前に作成したものですが、単調なスピードタイプは来ず持続SHPを持つ馬が圧倒的に有利で、上積みリスク馬が毎年のように絡んできている点などは、今も継続している特徴でしょう。

過去七期の新潟2歳S3着以内馬は以下の4パターンでほぼ決まっています。

A.指数が他馬より3ポイント以上抜けている馬(1200m臨戦除く)
B.前走が新潟1400mOPで勝利または上がり1位で連対している馬
C.前走が新潟1600m~1800mで、以下の3点全てに該当する馬
ー1.レース上がりが2F22.7以下
ー2.自身の上がりが3F34.3以下
ー3.上がり3ハロン順位がメンバー中5位以内
D.持続SHPの強い血統である馬(明らな指数下位馬除く)
ーPRETの各種分析において耐久6以下、持続8以上、瞬発6以上
ーetc.アグネスタキオン、フジキセキ、スペシャルウィーク、母父SSなど

<過去七期の分類>
2004年1着マイネルレコルトAB、2着ショウナンパントルCD、3着スムースバリトンD(印馬4頭)
2005年1着ショウナンタキオンD、2着ニシノフジムスメD、3着コスモミールB(印馬8頭)
2006年1着ゴールドアグリC、2着マイネルーチェD、マイネルレーニアAB(印馬7頭)
2007年1着エフティマイアBD、2着シャランジュ、3着ゴールドストレインC(印馬6頭)
2008年1着セイウンワンダーA、2着ツクバホクトオーD、3着バンガロールBD(印馬6頭)
2009年1着シンメイフジBD、2着フローライゼC、3着クロフォードD(印馬6頭)
2010年1着マイネイサベル(D)、2着マイネルラクリマD、3着レッドセインツC(印馬8頭)

シャランジュを捉えることはなかなか難しいですね。ただ、マイネルーチェやツクバホクトオー、マイネルラクリマなどはDでカバーできることがわかりました。

Dは一応「明らかな指数下位馬除く」と記載しましたが、上記7年ではそれに該当するとして消した馬はいません。それにもかかわらず、過去のレースでは思ったより頭数も絞られており、3連複ボックスでも、AかBの馬から3連単マルチ流しでも可能に見えます。

また、Dに該当する馬の中で、前走がC条件であったにもかかわらずCに該当できなかった馬は、リーサムポイント、ヴァナディース、マイネサンサン、ヤマタケゴールデン、メジロモデラートなどが敗退していまして、あまり結果が出ていませんが、マイネルーチェのためだけに線引きをしませんでしたので付記しておきます。3連単で買う必要はないでしょう。

なお、2005年は堅くおさまっていますが、4着にフジキセキ産駒のグレイスティアラ(15番人気)、5着にスペシャルウィーク産駒のケイコアデージョ(17番人気)が入っており、ひとつ間違えれば極大万馬券が出ていました。当時の私を含め、血統無視の方には、意味不明だったでしょうね。

このように新潟2歳Sは持続SHP血統馬のパラダイスとなるレースと推察されます。Dはかなりの破壊力を持っていますので、絞り過ぎないのが大事なレースのように思えますね。

「新潟2歳Sは持続SHP血統重視」

効率は良くないかもしれませんが、上記着眼点で今年の新潟2歳Sに臨んでみます。

新潟2歳Sの結果を中央開催でどう見ていくかについては、別途違う記事で書きます。

追記

ちなみに、1600mになった2002年以降ですと、2002年1着ワナD、2着ヨシサイバーダイン(D)、3着マルロスBD(印馬5頭)、2003年1着ダイワバンディッドB、2着ウイングレット、3着アウトディスタンスC(印馬4頭)とほぼカバーできます。ウイングレットは距離延長も効く父タイキシャトル、前走は楽勝していましたから1200m組とはいえ全く拾えなくはないでしょう(4頭に絞れてましたからね)。6番人気のヨシサイバーダインと10番人気のアウトディスタンスが拾えるのでセンスも良いはず。
この2年分は記憶がなく、まっさらな状態で過去の馬柱見て予想したので使える手ごたえを感じました。

2011.06.05