先般成立した特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律(いわゆるIR法)の附帯決議において、ギャンブル等依存症対策の強化が求められたことなどを踏まえ、警察庁が、パチンコの出玉規制などを行うことのパブリックコメントを行っていました。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=120170011
内容を要約すると、
・連続1時間での最大の出玉を、300%から220%に変更、最少の出玉を33%に設定。
・連続4時間での最大の出玉を、150%に設定、最少の出玉を33%に設定。
・連続10時間での最大の出玉を、200%から133%に変更、最少の出玉を50%に設定。
他にもあるようですが、これはかなりインパクトが大きいように思います。
1時間、最高のパフォーマンスで打ったら、今までは1万円が3万円になったのに、2万2千円にしかならなくなりますし、
10時間、最高のパフォーマンスで打ったら、今までは10万円が20万円になったのに、13万3千円にしかならなくなるということです。
最高のパフォーマンスで打てるという条件は困難でしょうから、どんなプロでも期待値はこれよりも下がることになります。
本命寄りの予想で期待値と格闘している私も、この数字ではやるメリットを感じないだろうと想像されますし、パチスロ愛好家からも業界が終わるという意見が散見され、実施されればインパクトの強いものになりそうです。
パチスロが儲からないなら競馬をやるか、と考える人はそれほど期待できないと思いますが、そういうこととは関係なく、パチンコはその立ち位置からしてグレーな存在で、様々な害悪が指摘されており、今回の規制改正はそのまま実施してもらいたいですね。
なお、ギャンブル依存症の矛先は競馬にも及んでいるのでしょうが、現在のところ、一部の場内や場外に設けられたATMのキャッシング機能廃止、インターネットによる購入に係る上限金額の設定、未成年者の入場禁止といった案くらいしか見当たりません。
上限金額にしても、相当の額を想定しているのでしょうし、今のところ自分への影響はほぼないものと考えています(システムで多種多額の馬券を購入して回していく手法はできなくなるおそれ)。海外で人気のある高額払い戻しの期待できる券種である4連複や5連単等を発売することが当面できなさそうなのは残念ですが。
(参考)現在の「論点整理」などが掲載されています
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/gambling_addiction/