札幌2歳Sのデータアートはいかがだったでしょうか。まだ、実際のレースの馬柱もない状態なので、どんな風に数値が弾き出されるか、実感として伝わらないかもしれません。それは、今年のレース予想時のお楽しみということで。

今回、札幌2歳Sの攻略法にとりかかった時点では、それまでの展望と同様、データアートの形まで凝るつもりはなかったのですが、軸馬となる馬はある程度簡単に見出せるものの、それは人気もある実力馬であることが決まっていて、馬券的な問題は相手選びとなったことから、結果、過去10年の全馬対応のデータに作り上げました。

しかしながら、久しぶりにデータアートを作成してみると、アナログやこれまで得られた予想要素も取り入れたため、純粋に馬柱だけ見ればわかるデータではなくなりました。

この方法は、客観性を求める一般的なデータの手法からは異端かもしれませんが、私の予想理論による基準(種牡馬のSHPなど、ほとんどはPRETにて一般にも公開)を全馬に対して平等に当て嵌めていることから、アナログを学び乗り越えたデータアートの進化として前向きに考えています。

今回、データの変数についても、まずまず絞れたと思います。当初は、当日の枠順に関するプラスマイナスも計算していたのですが、出てきた期待値と結果を見比べた結果、枠順のポイントを削除したほうが結果に近くなることがわかりました。

通常、札幌1800mは内枠有利ですが、札幌2歳Sは開催最終週ということで内もそこそこ荒れていることからか、枠順を気にする必要はないようです(もちろん、年々の馬場条件は確認する必要がありますが)。

しかしながら、今回のデータアートには2点ほど不満が残りました。1点目は、モズとアドマイヤヘッドの2頭が、前走負荷がない分類であるにもかかわらず好走していることです。モズはスペシャルウィーク産駒なので、上積み注意種牡馬を使えるのですが、アドマイヤヘッドはそれが使えません(アドマイヤコジーンの各種分析を見たら想像と異なり持久SHPが6もあったのは幸いでしたが)。

アドマイヤヘッドは新馬戦も3番人気、着差も0.3未満ですので、救いにくいのです。結局、上積みリスク馬全体に網を再度広げて、5番人気以内馬をカバーする方法を採ったのですが、「人気」を予想要素に組み込むのは私の好みではないので、ここは苦し紛れでした。

もう1点は、2000年以前に遡ると、マイネルコンドルとジョウテンブレーヴで決まった1999年など、データアート予想でも捉えられず、意味不明な結果となっていたこと。幸い、この年は重馬場で施行されたことを言い訳にできるかもしれませんが、気持ちの悪さは残りました。

これ以上悩んでも、更新が停滞するだけなので、昨日までの検討段階で公表するに至ったことを追記しておきます。

2011.06.11