1月17日、新たに1件の馬券裁判が発生したようです。
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馬券脱税事件で寝屋川市職員が公訴棄却求める
競馬の配当で得た約3億円を申告せず、約6200万円を脱税したとして、所得税法違反に問われた大阪府寝屋川市職員・中道一成被告(47)(起訴休職中)の初公判が16日、大阪地裁であった。被告は脱税を認めたうえで、納税済みであるとし「刑事処罰まで受けるのは理不尽」と主張した。弁護側は公訴棄却や無罪を求めた。
起訴状などによると、被告は日本中央競馬会(JRA)が指定する5レースの1着を全て当てる「WIN5」の馬券をインターネットで購入。2012年と14年に1回ずつ的中させ、約5600万円と約2億3200万円の払戻金をそれぞれ受けるなどしたが申告せず、脱税したとされる。
検察側は冒頭陳述で、被告が払戻金を申告しなかった場合の追徴課税率をネットで調べるなどしていたとし、納税の必要性を認識していたと指摘した。
一方、弁護側は、窓口で払戻金を受けた人の所得は把握できていないのに、被告に刑事罰まで科すのは不公平だと主張。さらに、国税当局が他の対象者の銀行口座を調べる際、被告の口座を違法に調査した疑いを指摘した。」(2018.1.17 読売新聞)
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WIN5を2回も、それも最高配当を含む的中をされた人物が対象となりました。
先日来追って来た外れ馬券裁判と異なるのは、実際に巨額の収益を得ている(担税力がある)点。
ということもあり、現行ルールでこれを払わないことにはできないのですが、本人は既に納税済とのことで、今回の論点は、刑事事件にするのは重すぎるのではないかという点。馬券裁判で負け続きの国税側が見せしめに、注目を集めて挽回したいと考えたのかもしれません。
この人物、WIN5の外れ馬券については言及していないようなのですが、これだけの的中を得るためにどれくらいの点数、金額を購入していたのか気になりますね。
今後始まる公判で弁護人を務めるのは、昨年3月の最高裁で判決が確定した卍氏の外れ馬券裁判を担当していた中村和洋弁護士となります。注目しましょう。
(中村弁護士は「前課長は反省し、修正申告した。競馬の払戻金の脱税で刑事事件になるのはまれで、在宅起訴は『見せしめ』で、著しく不公平。競馬で公平に課税するなら窓口での払戻金も含め制度を変えるべきだ。そもそも売り上げの一部が国庫に入るのだから払戻金は非課税が望ましい。裁判では無罪を主張する」と話している。とのこと)
WIN5、当ててみたいものですが、数年来購入すらしていません(苦笑)まずは真面目に買わないと当たらないですよね。