2020年8月より、競馬予想家協会で予想対決企画を開始しています。
参加者や予想掲載場所については、協会の該当ページ(http://hrta.info/yosoutaiketsu/)に掲載しており、これまでの予想成績については、ドステさんがブログ(https://dosute-keiba.com/)にまとめられています。
当大会は競馬予想家協会における「予想力」勝負という点、ご参加を受諾・申請していただいた皆様への感謝も併せて、私からも1つ記事を書いておきたいと思います。
3週が終わって、各者の予想スタイルが見えてきた頃と思います。
複勝1点を中心に予想を行っているのが、ドステさん、おかべさん、夜明けのばぁたさんで、的中率と回収率を高められています。
このような状況から、「予想力」の勝負では大当たりが出ない地味な予想大会と思われてしまう向きもあるかと思いますが、競馬は高確率で来る軸馬がわかれば、勝てる可能性がかなり高くなるので、堅い軸馬を提供する力には、相応の高い評価を与えるべきとの考えがあります。
また、予想力の指標において、元返し程度の的中(取り紙)にも配点があることに疑問を持たれる可能性がありますが、「賭けたお金がなくなるのと戻ってくるのでは心理的な負担が全然違う」、「不的中が続くと予想家を信頼できなくなる」といった予想利用者側の意見も参考にしており、信頼される予想家としての評価につながるとの考えがあります。
先に書いておきますと、「予想力」UPに即効性があるのは、増益的中率と保守回収率(+単純回収率100%超え)の向上です。一発大当たりを狙うよりも、堅実に的中を重ねるほうが予想力は高くなるため、量より質(精度)を高めていただくのがまずは効率的です。
しかしながら、その一方で、難易度は上がりますが、高配当をそれなりの頻度で的中可能な方は、保守利益率の二乗部分が大きくなるため、長打を狙い続けるほうが高予想力を狙うには効果的ともなっています。長打が得意でない人にとっては、大きな当たりがあっても、控除分で召し上げられてしまう感覚があると思いますが、長打を放ち続けることができれば、当初控除となった分も取り戻せて、保守回収率も上昇していきます。
ですので、複勝が唯一の解ではないというのが予想力指標を作った私の考えです(複勝だけでは、回収率をプラスにするのは結構難しいところがあって、ジリ貧になってしまいかねません)。予想力の算出ロジックはこのような特性があるということをご理解いただければと思います。
適時に穴馬を狙ったり、他の券種を使った勝負を行う有効性も踏まえ、このあたりの出し入れの判断や選択といった馬券戦術に当予想対決の醍醐味があり、派手さはなくとも、より本格派な予想対決になっているのではないかと思っています。
参加者のご紹介は、協会理事のドステさん(https://dosute-keiba.com/2020/08/09/post-228/)ととりおやこさん(http://torioyako.blog108.fc2.com/blog-entry-3228.html)が既に行っていただいていますが、私からも少々付言しておきます。
アラシさんは、言わずと知れた競馬系Youtuberです。
元馬術選手による解説は、普通の予想家にはない視点があって参考になりますし、特に調教評価は人気馬にも低いポイントを遠慮なくつけられています。
現在のところ的中率が20%ですが、外れたレースにおいて、クイーンSでは2,3着馬の単勝40%、60%(6.6倍、3.3倍)、レパードSでは4着馬の複勝100%(1.4~1.7倍)、小倉記念では2着馬の単勝30%(16.5倍)と、紙一重で的中を逃されている状況であり、今後一気の巻き返しも十分と感じます。
今のところゆっくりの予想ペースですが、現地やWINSに行かれる時にまとめて予想されるそうです。
おかべさんは、私が競馬系サイトの巡回をしていた中、ブログで「日本馬券力検定協会」、「馬券株式会社(仮)」の設立や、予想家ファンドの提言などされていて、当協会の理念とも重なる部分があって認知していました。
予想対決初日に8レース中7レースを的中され、しかも断然1番人気ではなかったので、本物のプロはとんでもないなと思いました。2,3週目は複勝の的中率を落とされましたが、上限額を使った勝負でしっかりプラス回収されており、やはり実力者です。
本命党の桂木ASさんは俺プロで同じ馬士のドステさんととりおやこさんの推薦でゲストにお招きすることになりました。多数の馬士の中でも、的中重視の方でフォロワーが多く(これは協会の考え方からも自然であり、もっと評価されるべき)、予想力勝負は望むところと思われます。
3週での回収率は89%ですが、3連単や馬単も結構採り入れられながらの的中率55%は驚異的で、的中が重なればすぐに100%を超えて主役に躍り出られるでしょう。
今後、Youtube配信も行われるそうで、これから知名度も上げられることも期待しています。
損太郎さんは理事2人からの紹介があまりなかったので、謎の参加者というイメージですが、「そんたろう」のNHでnetkeibaさんの俺プロにおいて公認プロでご活躍中です。
現在、最強位バトルで100pt超の馬士で、ウマニティでも過去に大会期間1位も取られた実績をお持ちです。
また、損太郎さんが所長を務めておられるYDR研究所は、ウマニティ最強サークルを目指して、ウマニティ内の成績上位者やウマニティプロをサークルに招くなどして構成されているそうです。
予想数は多いスタイルのご様子なので、10月からの予想参加でも十分な予想数となると思います。上記の実績から、鋭い末脚で追い上げてこられるのではないでしょうか。
夜明けのばぁたさんは、競馬ナンデを中心に活動されている方で、以前にご自身の予想ツール(競馬新聞のような情報満載の資料)を見てくださいというご連絡を頂く等の交流をさせて頂いております(参考になるようなコメントができず申し訳なく思います)。
予想スタイルはほぼ複勝1点ですが、結構穴を当てられており、その結果、回収率では並み居る強豪を抑えて3週時点でトップ。開幕3週で既に75レース以上も予想を行われて的中率40%超えと回収率100%超えは凄いですね。予想数が50レースを超えているおかべさんもですが、このままの水準で100レースを達成すれば予想力が100を超えることが想定されます。
これまで私も100レース以上を蓄積すると、なかなか予想力100を超えることが難しかったので、トップの方がどれくらいの値を出してくるのか興味深いところです。
ドステさんととりおやこさんは協会の成績開示予想者として、実績を公表されてきていますから、スタンスを今更お話するまでもないかもしれませんが、ドステさんはほぼ複勝1点100円勝負されており、とりおやこさんは単勝・複勝・ワイドを中心に概ね1R1000円で勝負されています。
お二人とも、投資額範囲は2倍までしか設定されていないので、予想対決のために自分のスタイルは崩さないで、ご自身のペースを守りながら予想力向上を目指されているものと察しております。
今回は協会側の全員が負けなければ賞金はなしというルールですので、これまで以上の成績を上げられることを願っています(頑張りましょう)。
参加者は全員、誠実さは既に証明されたと思いますが、ここで実績を上げればおそらく注目度もUPすると思いますので、お互いに予想を磨きながら、大いに楽しんでいければと思います!
また、好調の折には、当企画の情報発信のご協力もいただけるとありがたいです。
どうぞ、年末までよろしくお願いいたします。
2020年8月19日 スカイポット