優良予想組合(協会)構想について、勝ち組の勝利指針様よりコメントを頂きました。

内容を私の理解によって要約させて頂きますと、
1.優良・悪徳の定義は曖昧であり、実績が良いことだけが優良を示す基準ではないのではないか
2.発信側のモラルは当然大切だが、受信側にもモラルが必要なのではないか
3.実績を透明化することにより、実績だけを求めるモラルの低い顧客が増えることが懸念されないだろうか
4.透明化は労が多く、実は少ないのではないか
といった趣旨でした。

確かに、予想が優良か悪徳かという線引きは個人差のある曖昧なものだと思われますし、馬券としての予想実績で結果が出ていないとしても、展望・回顧情報などをしっかりされていたり、顧客への対応を誠実に行っており、顧客が会費等の出費に見合う満足感を得られる媒体であれば、少なくともその顧客にとっては、実績に関係なく「悪徳ではない」と認識されることでしょう。

なお、この議論については自分だけの意見にならないよう、ワックスムーン氏にも課題について意見を求めてみましたので、関係する部分に挿入します。

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(ワックスムーン)
確かに悪徳と優良の違い、、、、悪徳だ、悪徳だと叩く人は、どの世界にも少なからずクレーマーと呼ばれる種族の人がいるから、優良か悪徳の判断は人によりけりというのは確かにそうかも。

明確な基準があるものって世の中には少ないよね。好みの問題になってしまうので。
CD枚数を売り上げているミュージシャンが提供する音楽があったとして、それが優良な音楽かどうかは聞き手の問題だもんね。

競馬予想に置き換えて、何が優良と考えるか。
金を出して人の予想を買うのだから、やっぱり的中したい、回収率を上げたいというのが目的という人が大半だと思う。
やっぱ金払ったのに、回収率が100%割ったとしたら、悪徳だ悪徳だと騒ぐ人は多いんだろうね。。。
安くないしね、競馬の予想情報は。

そういう意味では回収率が高い=優良というのが一般的な見方になってしまうのかな。。

個人的には、予想の根拠を示していて、それが、その人にとって納得性が高いか、そして、もちろんながら結果(回収)も出来ているのが優良。
これもどっちが先かという問題もあるよね。納得して買ったけど、結果として想定外のリスクで外れた場合、結局は上手いこと言いくるめられたけど、やっぱり間違ってたじゃないか!と怒る人もいるのだろうから。。。

もしかしたら、凄く難しい定義なのかも、優良と悪徳の違いって。。。
予想の根拠は曖昧ながら、結果が出ているものを否定できるかというと、必ずしもそうとは言えないところもあり。

本当の意味での悪徳は100%当たる情報があると言っては会員を釣って、実際は根拠のない買い目の提供だけをして、外し続けるところなんだろうけど、今、そういうところがどれだけあるのかなぁという気もする。

実際、当たることもあれば外れることもある訳で、一定の回収は出来ているんだろうし。
悪徳騒いでいる人は、たまたま当たりが出ない時期に会員になって、辞めた人なのかなという気もするので。

前に競馬の神様O氏の優良予想の提供を受けていた人に話を聞いたんだけど、それは電話をかけると自動音声で買い目と資金配分が聞けるという奴だったんだって。
実際、当たることもあれば外れることもあるけど、指定どおりに買い続けることは難しいので、買ったときは外れ、買わない時に当たりみたいになりがちなんだってさ。

今はネットやメールがあるので、情報を配信するのも容易になっていると思うので、買い目だけを提供するという業者はいないような気がするね。

みんな納得してくれそうな優良の定義

①納得性の高い予想根拠を示している
②回収率は100%オーバー
③情報の受け手も会員を続けることで、予想スキルが上昇し、仮に会員を卒業してもやっていける

悪徳の定義
①予想の根拠はなく、買い目の提供のみ
②回収率は100%割れ
③何年会員を続けても予想スキルは向上しない

こう考えると、回収率だけではなく、予想の根拠の良し悪しというのは重要な気もするんだけど、結局は、当たらなかったけど、予想の根拠は素晴らしい!というようなケースも少ないような気もして。
難しいねw
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ワックス氏の優良・悪徳の定義案を眺めてみると、優良の定義は①~③全て満たせば間違いなく優良であり、①~③いずれかでも満たせば人によって優良と言えそうだと思える一方、悪徳の定義は、①~③全て満たせばおそらく悪徳と呼んで差し支えない気がしつつも、①~③いずれかに該当する程度では悪徳とまで言えないのではないと思えます。

「悪徳」とは、辞書によると
<あく‐とく【悪徳】 道義に外れた言行。「―商人」⇔美徳。>
とあり、「道義」とは、
<どう‐ぎ〔ダウ‐〕【道義】 人のふみ行うべき正しい道。道徳。道理。>
であり、「道徳」、「道理」とは
<どう‐とく〔ダウ‐〕【道徳】1 人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。>
<どう‐り〔ダウ‐〕【道理】[名・形動]1 物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。ことわり。 2 すじが通っていること。正論であること。また、そのさま。>

なのだそうですから、人としてあくどい商売の仕方をしている予想業者を「悪徳」と言うのでしょう。
そして、それを最も簡単に見分けるとしたら、「嘘をついている」かどうかではないかと思います。
また、高額の情報料(1週間1万円等)を取得しているところで、電話をかけ続けたり、脅しをしたり、顧客に何らかのプレッシャーを与えて強迫的に購入させるような手口も道義に外れた商売の仕方と言えます。

悪徳の定義には、ワックス氏の掲げた
①予想の根拠はなく、買い目の提供のみ
②回収率は100%割れ
③何年会員を続けても予想スキルは向上しない。
に加えて、
④嘘をついている(虚偽の実績で宣伝・広告を行う等)
⑤情報料が高額すぎる
⑥強迫的に購入させるような販売手口を行っている
という点があるのではないかと思われます。⑤は、④や⑥が付随するからこそ、顧客が冷静な判断ができなくなると思われるので、突き詰めていくと④や⑥が「悪徳」であることの要素ではないかと考えます。

嘘をつかず、情報料も安価であり、顧客対応も健全であれば、実績が出ていなくても「悪徳」とまでは言えないのではないでしょうか。

上記④や⑥に該当しない情報発信者のことを「悪徳予想屋」等と呼ぶ人がいれば、それはその人を「悪徳読者」と呼び、読者側にもモラルを求めていっても良いのではないでしょうか(この際、道義に反する言動を行う読者にも「悪徳」のレッテルを貼らせてもらいます)。

道義の定義もないじゃないか、という突っ込みもあるかもしれませんが、それは辞書も明確にしていないくらいですから、個別に考えていけば良いと思います。情報発信者に対して、理不尽なクレームをつけるような行為が該当するでしょう。

悪徳は嘘をついているかどうか、酷い販売手法であることを以って見分けられるとすれば、批判する側も根拠が示せる(示さなければならない)ことになり、モラルに欠けたクレームはつけにくくなると思います。自分の感覚では、競馬予想業界のいわゆる悪徳業者というのはこの程度の縛りでも「悪徳」に該当するものがほとんどであると思いますので。

実績をあげられる自信がなければ、誇大的な実績で勧誘しなければ良いのですし、実績を表に出すなら、ちゃんと透明化された場において、事前に決められた計算方法で求められたものを使えば良いのです。

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(ワックスムーン)
悪徳の定義、嘘も方便という言葉もあるけど、やはり顧客との信頼関係を築けないような場合は、悪徳ということになるだろうね。
嘘をつかれてしまうと、やっぱり信頼は出来ないので。
モノを売る場合、メリットのみをアピールするケースが多いと思うけど、競馬予想の場合は、的中した場合のみを取り上げて、的中しないレースはなかったことのように扱うという感じかな。
的中率100%!回収率1000%のインサイダー情報!とか、誇大広告と思われる広告を連発している業者は、悪徳の可能性が高いよね。
ただ、あまりにも的中続きだと嘘くさくなるので、この辺りもインテリ悪徳業者は巧妙に広告しているような気もするけどね。
個人的には、指定した期間に回収率300%達成できない場合は、次の開催の情報料は無料!とかしているところは、悪徳疑惑を持つかな。そんなに高い回収率を約束できるぐらいなら、自分達で投資として競馬をしても生活できるだろうから。
最近は無料会員を募っているところも多いようだし、まずは無料予想で信頼してもらってからという、顧客に判断させる機会を提供しているような業者は、優良かどうかは断言できないけど、良心的な業者じゃないかなと思う。

優良を定義する場合、予想と回収率を別々に考えることは難しいけれども、出発点としては予想の芸術化を目指すところなので、やはり別物だと捉えるべきだと思う。

ただ、芸術的な予想でも、当たることもあれば、外れることもあるけど、芸術的な予想をする技術があれば、長期的には、しっかり回収率をプラスにしていくことが出来るはずなので、芸術的と呼べるものは、やはり回収もついてくるものという感じには収斂していくのかもしれないけどね。

1レースの結果に一喜一憂することなく、共に予想の精度を上げていくという発信側と受信側の向上心が必要なんだと思う。

競馬予想界を良いものとして、ひいては、競馬というものに対する偏見を少しでもなくしていく為には。
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ワックス氏が指摘された顧客との信頼関係というのは確かに重要だと思います。ただし、時系列的に騙されていることに気がついていない時点もありうるので、入り口の勧誘規制的なものが重要であることは留意したいところです。

また、ワックス氏は優良の定義について、回収(率)もついてくるものに収斂されると言われており、これには賛同します。「悪徳」は「道義」といった観点から私なりの定義をしていきましたが、「悪徳」の反対語は「美徳」であり、あこぎな商売をせずに誠心誠意の対応をしている予想業者は「美徳予想家」であったとしても「優良」とは限らないと言えます(一般的な言い方では「良心的」と言うのでしょうかね)。また、辞書を引いてみましょう。

<ゆうりょう[いうりやう] 0 【優良】(名・形動)[文]ナリ 他のものに比べてすぐれている・こと(さま)。⇔劣悪>

予想において、他のものに比べて優れているといえば、予想実績と考えるべきであると思います。すなわち、ワックス氏の掲げた、
①納得性の高い予想根拠を示している
②回収率は100%オーバー
③情報の受け手も会員を続けることで、予想スキルが上昇し、仮に会員を卒業してもやっていける。
に加えて、
④的中率が高い(etc.30%オーバー)
⑤予想だけに限らず、情報内容の精度が高い
などがあげられると思います。

悪徳予想家と罵倒されないためには、あこぎな商売をせず誠実な顧客・読者対応をすれば良い一方、優良予想家と賞賛されるには、実績を評価されなければなりません。そのため、我こそは優良予想家であると言いたい方は、透明化された場において事前予想を公開するなど、誰もが納得のいく方法で予想実績をあげ、その実績とともに言う必要があります。

まとめると、優良予想協会構想は、「優良予想家」を発信者及び受信者いずれも納得しやすい方法で抽出するとともに、「回収率」等の予想実績を広告に使用している予想業者に対し、透明化された実績でなければ通用しないことを広めることによって「悪徳予想家」を暴き出し、更には、「悪徳読者」から悪徳ではない情報発信者を擁護するというものです。

残念ながら現在のところ、窓口を行ってくれる方がおりません(自分も多忙により不可能)ので、すぐには行えませんが、いずれ実施したいと思いますので、優良予想家(業者)であることを証明したいという情報発信者の方はご検討頂ければと思います(ルール構築にも参加されたほうが、ご自身にとってメリットかもしれませんよ)し、自ら透明化された場を立ち上げて頂ければ幸いです。

2012年01月17日