「予想は進化する」

 私の失敗談や雑談をお話する前に、このコラムで言いたいことをまとめさせて頂くと「予想は進化する」という言葉に尽きます。色々失敗して回り道をするけれども、予想には技術介入余地があり、必要なことを真面目に勉強していけば上達するということです。

 高い競馬専門紙の記者やトラックマン、テレビで予想家として名の売れている方などの予想が外れると(普通によく外れるんですが)、競馬関係で食べている人でも当たらないのだから自分がコンスタントに当たるようになるとは思えない(当たる技術なんかない)とか、当たる情報は裏の情報筋しか知らないから、インサイダー情報を得ないと当たらないとか考えてしまう人もいるかと思います。

 その考えは間違いです。予想を当てるために必要な情報は関係者に会えるから手に入るものではありません。考えてみてください、関係者情報を得ただけでは相手関係の比較ができませんよね。相手関係の比較まで勝手に言う人もいるでしょうけど、その次元になればレースVTRを見られる誰しもが比較を行うことができるんです。そこで比較を行う技術を、当研究会を通じてお伝えできればと思っています。

 人には自分が凄いと思う心と、他に凄い奴がいると思う心があるものです。この後者を求める心が、大穴馬券をバンバン当てるスーパー馬券師を期待して高額の怪しい情報会社の門を叩いてしまうのだと思いますが、そのような人はそう簡単にいません。もしいても情報会社にはいないでしょう。そのように凄い人がもし情報会社にいたなら、もっと露出してきます。

 なぜなら、もしそれだけの馬券技術があれば自分が買うレース以外のレース情報でも有用な情報を出して儲けられるので、自分が買う馬券のオッズを心配する必要はほとんどなくなるからです。だから、ある特定のレースに限定した極秘情報を宣伝文句にしているところははっきり言って「予想技術力はありません」と言っているのと同じです。出走馬も枠も決まってもいないのに確勝情報があると言っているところなどは論外です。お気をつけください。(ここで勉強して自分が理想の凄い馬券師になっちゃってください 笑)

 予想技術があることに少しでも疑問を持っていた方は、まずは情報の少ない9月頃までの若駒戦情報だけでもチェックして頂ければ幸いです。
 自分としても、過去の自分の成績を出した以上、回収率90%以上を最低ラインとしつつ、当たるのが当たり前という昔の感覚を取り戻したいところですね。

2008.07.31