「若駒戦予想:第三期~第四期(2006夏-2008春)」

この時期は、第三期に京都新聞杯で10万馬券、ダービーで20万馬券を的中しつつ、公開予想では買い目に入れていないなど、全体的にはやや苦戦をしたシーズンでした。ここで得られた教訓は、第四期終了後に無料レポートに公開しましたが、そちらに沿って、大きなものをピックアップして復習してみましょう。

<稍重馬場以上のレースで指数固定しない>
これは第四期に、サマーエタニティとともにシーズンを通じて学んだことです。溜めても溜めただけ伸びない(先行すればするほど粘れる)タフ系という概念もこの時期に進展しましたね。

第二期のショウナンタキオン、ニシノフジムスメ、タッチザピーク。第三期のマイネルレーニア、マイネルフォーグ、タスカータソルテ。第四期のサマーエタニティ、アポロドルチェ、サダムイダテン、アグネススターチ。これらの馬を過大評価していなければ、どれだけ高配当を獲れたかわかりませんので、引き続き最重要項目のひとつとして認識します。

重馬場以外でも、時計のかかる馬場での高指数は過大評価になりやすく、メジロドリゼラやマイネルアテッサなど、夏の北海道路線のみでの高指数馬が秋の中央開催(特に東京・京都)に出走してきた場合は一旦疑ったほうがよいかもしれません。

<D軸レースの[γ],[δ]は常に穴を狙え>
軸格付けの低いレースでは、3連単10馬券以上となる確率が高く、第二期の反省レポートから得た教訓からは50%を超える状況であり、買い目を絞ってしまい大穴馬券を仕留められない状況を打開すべく掲げたものでした。

しかしながら、最近は10万馬券以上となる確率は減少しており、また、予想に芸術を求めていくと、単純に手を広げれば良いというスタンスは違うようにも感じ、現状、3連単を手広く買う方向からは若干転向しています。

<中弛みラップの追込馬を評価しない>
基本的に天星指数の計算式ではスローペースを追い込んだ馬の指数が高く出やすくなっていますが、その中で、次走案外の事例も多く見られ、リスクとして認識をしているところでしたが、若駒ナビを共に運営していたぶぎー氏の助言により“中弛み”を知り、次走案外のケースの多くが、中盤が遅い中弛みレースで高指数を記録していたことから、計算式を修正しました。

中弛みの理解は、序盤のレースラップの重要さを教えてくれますし、コースによって中弛みが起こりやすいかどうかも把握でき、より好走しやすい馬を事前に把握しやすくなったと思います。

<加速系差し馬の府中軽視>
東京で全く好走できないマツリダゴッホがいたのは第二期でしたが、その時に感じた「加速系=末脚の短いタイプ」の馬は第三期にもローズオットーやデスコベルタが赤松賞で失速し、超万馬券を演出するなど、いくつかの事例で見受けられました。

指数が高いとおさえで購入してしまいたくなりますが、もっと強気な姿勢で東京(京都)競馬場では軽視する対応をしたいものです。

その他では、<京都2000mは前残り警戒>、<タフ系(持久、耐久SHP)を理解せよ>、<先行馬、先行SHPを持つ距離短縮馬を警戒する>、<末脚SHPを持たない馬は軽視>、<夏競馬での高指数を中央で信じない>、<末脚SHPのないメンバーでは前残り注意>、<ハイペースを追い込んだ馬の取捨>、<跳びの大きい馬、持続系馬は東京で狙う>、<人気追込馬は軸不向き、中長距離で軽視>、<地方馬基本軽視>、<中山で13番枠より外に入った場合の〔 〕はδとする>、<春の福島開催は手を出さない>、<ファンタジーSは先行SHP馬重視>、<アーリントンCは逃げ馬有利>、<D軸〔α〕,〔β〕で3連単を買わない>など、今の予想スタイルに辿り着くまでの痕跡が残っています。

この頃から、ネットで知り合った方々との交流も始めていきましたね。ワックスムーン氏に加え、勝ち組の勝利指針の川島さん、ガラスの競馬場の治郎丸さん、馬耳東風のガトーさん、競馬パークのたまバスさんと合作した渾身の皐月賞レポートを作る活動もしました。

それぞれ、競馬及び予想に対して真摯に取り組んでいらっしゃる方々で、このような方々と交流を持てたことも、予想技術向上への良い刺激になったことは間違いのないところでしょう。

2011.05.14